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子どもが感謝を学ぶために、大人はなにができるか

あなたは、これまでの人生の中で、どのような人たちから、どのようなものを与えてもらったと感じていますか。そこで感じた気持ちを、どのようにして伝えていますか。

 

現代、感謝という言葉があふれかえっています。感謝のこころを持つことは幸せに導き、感謝の気持ちを伝えることは人間関係の豊かさにつながると言われています。ここでは、児童福祉の現場で子どもたちとかかわってきた経験をもとに、感謝について考えてみたいと思います。

 

 感謝とはなにか
感謝とは「ありがたいと思うこと」です。この世に生を受けたこと、自然や食べ物、家族を始めとする周囲の人々……そこに感謝を抱いていれば、今生きていることに感謝の気持ちが生まれます。

 

生きていると良いことばかりではありません。苦しいこと、悲しいこと、辛いこともあります。むしろ、そのほうが多いかもしれません。そういう時こそ、こころを落ち着けて原点に立ち返り、起きていることにも感謝できれば、人は常に成長していくことができます。

 

 子どもはいつ感謝を学ぶか
親(大人)ならば「子どもに感謝のこころを育ませたい」、「感謝のこころを持てる大人に育ってほしい」と願うでしょう。だからといって、子どもに「感謝のこころを持ちなさい」、「ありがとうと言いなさい」とおしつけても、子どもはその意味を理解できていません。

 

例えば、小さな子どもたちが遊んでいて、お友達のものを勝手に使った、盗ってしまった、頭にきて叩いてしまったとケンカに発展することがあります。大人が「ごめんなさいって言いなさい」と介入することで、「こういう時にごめんなさいというのだ」と子どもは学習します。

 

ありがとうに関しても同じです。お友達におもちゃを貸してもらった、何かを教えてもらった、助けてもらったというとき「ありがとうって言いなさい」と大人は言います。

 

しかし、どういう場面で、どのような言葉を使うものかといったノウハウは学習できても、こころを学ぶためには「ありがとうと言いなさい」という言葉をかけるだけでは不十分です。

 

言葉を獲得する3−4歳から、親や周囲の大人のかかわり方によって感謝のこころを学ぶ(育む)ことができます。

 

 どう学ばせるか
子どもが感謝のこころを学ぶためのポイントを以下にあげていきます。
なぜ「ありがとう」というのかを伝える
ノウハウとして「ありがとうと言いなさい」で終わるのではなく、なぜそこでありがとうというのか、その意味を添えましょう。

 

「小さな子どもには難しいからわからない」ではなく、難しくても伝え続けることがたいせつです。「なぜ」を説明できるかどうか、親(大人)の本質も試されます。

 

日ごろから親(大人)が感謝の姿勢を見せる
感謝というのは、命や毎日の食事、家族、その人の存在といった、あって当たり前だと感じていることに抱くものです。ともに暮らしている親や大人が、それらに感謝している姿を見て子どもは育ちます。

 

言葉で「感謝しなさい」、「ありがとうと言いなさい」と言いながら、親(大人)が特別なことやものにしか感謝を示していなかったり、当たり前を当たり前だと捉えていれば、子どもはその矛盾を見抜きます。

 

子どもの要求に対して「なぜ」と尋ねる
子どもは友達が持っているもの、流行しているものをほしがります。そのとき、無条件に要求を叶えてあげたり、反対に親(大人)の判断で否定するのは止めましょう。

 

なぜそれがほしいのか、子どもの気持ちを丁寧に聞いてください。聞いたうえで、親(大人)としてはどう考えるのかを伝えましょう。最終的に、要求をどんな形で可能にするのかを子どもと一緒に考えましょう。このプロセスによって、子どもは叶えられた要求をたいせつに感じ、感謝の気持ちへとつながります。

 

感謝という、人として生きる原点について考えてきました。親(大人)の在り方が、子どものこころを育みます。きれいで、うわべだけの言葉ではなく、こころを込めて日々を過ごしている在り方は、着実に未来へとつながります。

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