小学生の子どもがストレスを感じるとき〜サインと対応〜

家庭や仕事において求められる役割、責任が多く、さまざまな人間関係に囲まれている大人だけがストレスを抱えるのではありません。現代では小さな子どもたちもストレスを抱えています。

 

子どもはどのようなことでストレスを抱えるのでしょうか。そのとき、身近にいる大人がキャッチすべきサイン、その対応にはどのようなものがあるでしょうか。日々の生活をイメージしながら見ていきます。

 

 ある小学生の一日からストレスのサインをキャッチしてみよう
小学校3年生のE君です。春休みが終わり3年生の始業式を迎える朝、いつもの元気がありません。朝食中にため息をつき、どこかボーっとしています。

 

春休み中は、毎日のように友達と遊びに出掛けていました。お母さんはその疲れだと思い「遊びすぎよ」と声をかけ、「早く支度して!」、「始業式よ」と追い立てます。なんとかいつもの時間に登校しました。

 

E君には年長になる妹がいます。まだ小さいため、お母さんはたいてい妹にかかりきりになってしまいます。E君は「お兄ちゃんなんだから」と我慢することが多かったり、なにかと後回しにされてしまいます。

 

始業式が終わり、E君が午前中で帰宅するとお母さんと妹が楽しそうに遊んでいます。その光景を見て、E君はため息をつきます。その日は昼食を取ったあと、午後は友達の家に遊びに出掛け、お風呂に入り、夕食を取って翌日の準備をしました。

 

翌日の準備をしているところに、お父さんが仕事から帰宅します。E君はお父さんが大好きです。休日になると二人で出かけたり、遊んだりしてくれます。しかし最近、お父さんは仕事が忙しく、休日でも会社に行くことが増えています。

 

この日も、帰ったら遊んでもらおうと思っていました。しかし、お父さんがずいぶんと疲れている様子を見て、E君は静かにテレビを観たりと一人で過ごして就寝します。

 

 ストレスの要因はくらしの中の至るところにある
E君の一日の中で、ストレスの要因はどのようなところにあるか気づいたでしょうか。

 

環境が変わる4月、子どもたちは楽しみにするものがある一方で、大きな不安を抱えています。「新しいクラスはどのような雰囲気だろうか」、「どのような先生が担任になるのか」、「クラスで友達はできるだろうか」という思いや、これまでの自分と同じ自分を出していけるかどうかという不安も抱えているでしょう。

 

家族の中で兄や姉の立場にある子どもたちは、E君が掛けられたような「お兄ちゃんなんだから」という言葉を頻繁に言われています。そのことによって我慢したり、妹や弟に一歩譲ることもあります。

 

そして親が妹や弟の世話に追われていたり、仕事で忙しくしていると、その空気感を素早く察知し、自分の身を引くことができてしまいます。心では「もっと遊んでほしい」、「こっちを見てほしい」と思っていても、ぐっと抑え、平常を保っています。

 

 早めにサインをキャッチし、ストレスを溜めない対応
始業式の朝、E君がいつもと違う様子を見せていることに、お母さんは気づいていました。しかし、お母さんにも余裕がなかったのか、E君の心には届かない声掛けをしてしまいます。

 

子どもがストレスを抱えているかもしれないサインを以下に挙げます。

・いつもと違う様子が見られる
・だるそうにしている
・元気がない
・落ち着かない
・ため息をついている
・頭痛や腹痛を訴える

 

親のかかわりに心当たりがある場合もあります。

 

・最近、スキンシップが取れていない
・弟や妹ばかりを構っている(手がかかっている)
・夫婦間の会話が減っている
・「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」「〇年生なんだから」という言葉が増えている

 

心当たりがあればすぐに対応をしましょう。早めに気づくことによって、ストレスを溜めず、子どもらしさを取り戻していきます。

 

親の関わりに心当たりがある場合と、逆のことをしてあげましょう。小学生年齢であればスキンシップを取ることはとても有効です。まだまだお母さんのぬくもりを求めている時期です。

 

妹や弟を父親や自分の両親など、身近に頼める人に預けて、二人きりで過ごす時間を作ることも良いでしょう。

夫婦関係も子どもはよく観察をしていますし、関係が悪化していると子どもには大きなストレスとなります。

 

夫婦げんかや双方の親の悪口を子どもには見せたり、言ったりしないことは原則です。大人同士で解決をしましょう。

 

ストレスを放置していると、不登校や年下の兄弟に対しての辺りが強くなったりと、さまざまなことに悪影響を及ぼします。

 

小さな子どものストレスは、家庭でキャッチし、すぐに対応すれば悪化することも、長期化することも防ぐことができます。

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