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子ども虐待とはなにか

子どもの虐待が社会問題として注目され始めてから20年以上が経ちました。その間に、法律改正や各機関でのさまざまな取り組みがなされてきています。しかし、毎年厚生労働省から報告される虐待件数は増加しています。幼い子どもが虐待によって命を落とすニュースもなくなりません。

 

「虐待はなぜ減らないのか」という議論は、あちこちでなされています。ここでは、日本の児童福祉や虐待に関する取り組みを振り返るとともに、虐待の基本的な知識について学んでいきます。

 

 日本の取り組み
昭和8年に児童虐待防止法、昭和22年には児童福祉法が制定されました。児童福祉法制定により児童虐待防止法は廃止されましたが、第34条に児童虐待防止法の禁止事項が掲載されています。

 

平成元年(1989年)には国連総会で「児童の権利に関する条約」が採択され、日本は平成2年(1990年)に署名、平成6年(1994年)に批准を行っています。

 

この中に「締約国は、児童が父母、法廷保護者または児童を監護する他の者による監護を受けている間において、あらゆる形態の身体的若しくは精神的な暴力、傷害若しくは虐待、放置若しくは怠慢な取り扱い、不当な取り扱いまたは搾取(性的虐待含む)からその児童を保護するためすべての適当な立法上、行政上、および教育上の措置をとる。」と明記されています。国際条約に子どもの虐待やネグレクトから子どもを護ると明記されたことは画期的なことでした。

 

平成9年(1997年)に児童福祉法が大幅に改正され、児童相談所の役割と支援体制が講じられました。平成11(1999年)年には「児童買春・ポルノ禁止法」が制定され、18歳未満の児童に対する性的搾取や性的虐待に対する禁止と処罰が明確化されました。

 

そして、虐待件数の増加や深刻な被害を受ける子どもの数の増加、さらには虐待によって死亡する事故が増加したことから、平成12年(2000年)に「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法が施行されました。

 

 子どもの虐待とはなにか
児童虐待防止法では以下のように定義されています。
1. 児童の身体に外傷が生じ、または生じる恐れのある暴行を加えること。
2. 児童にわいせつな行為をすることまたは児童をしてわいせつな行為をさせること。
3. 児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食または長期間の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ること。
4. 児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。

 

さらに、虐待は「身体的虐待」、「性的虐待」、「ネグレクト」、「心理的虐待」の4つに類型されています。

 

法律から見えることは、虐待は「子ども」、「子どもの権利」、「子どもの安全」を主軸において定義されたものです。「虐待か」、「しつけか」という議論はよくありますが、保護者にどのような意図や感情があっても、それが「子どもにとって」有害であり、権利侵害と見なされれば、虐待と判断されます

 

 ひとりひとりができること
以上のように、日本には昭和初期から子どもを護る法律がありました。そして、平成に入ってからは広範囲にわたって、より細かく子どもを護るための取り組みがされてきました。それにもかかわらず、子ども虐待が後を絶ちません。虐待以外にも、子どもの安全がおびやかされる事件は増え続けています。

 

子どもは、この先の日本や世界を背負って生きていく社会の存在です。自分の子どもでないから関係ないのではありません。私たち大人のありようが、現代社会のおかしさを作っているという自覚を持つ必要があります。そして、おかしさのしわ寄せを最も受けるのは、小さな子どもたちであるという意識を持つべきです。
 
自分が住んでいる地域を、子どもの目線で歩いたり、児童虐待や貧困の現実を知るために勉強会に参加するといった小さな動きが、ひとりの命を救います。あなたが今からできることを考えてみてください。そして、ひとつでも行動に移してみようではありませんか。

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