人を信じることができない〜苦しみの背景にある傷つきに目を向ける〜

 

誰かとすぐに仲良くなったり、友達がたくさんいていつも楽しそうにしていても、実は人を信じることができないという悩みを抱えている人は多くいます。

 

そのような人は、人と関わることに大きな壁があり、緊張感をもって人と接しています。

 

そして、一見うまくいっているように見えていても、本人は居心地の悪さ感じていることが多くあります。

 

そのような違和感を抱えながら毎日を過ごすことは、とてもつらいことです。今回は、人を信じることができないと感じている人が、こころの荷物を軽くして生きていくためのヒントを見つけていきます。

 

 人を信じることができなくなったきっかけ
きっかけは、人間関係でのトラブルがほとんどです。

 

例えば、職場のどろどろした人間関係に疲れた、信頼していた人から裏切られた、大好きだった人からフラれた、いじめを受けた等です。最近ではSNSでの人間関係トラブルによるものも増えています。

 

また、幼少期に親から虐待を受けていたり、パートナーから暴力を受けるドメスティックバイオレンスなど、身近な人間関係での傷つきから、人を信じることができない人も多くいます。

 

この場合、くらしの中で繰り返される暴力によって被害を重ねているため、傷つきも深く、複雑です。

 

 心の中で起きていること
人間関係のトラブルは、とても閉鎖的な場面や関係で行われるため、深刻なことが起こっていても他人の目には留まりにくいです。

 

そのため「こんなにひどい目に遭っているのは自分だけなのだ」という孤独感を強く抱いています。

 

虐待やドメスティックバイオレンスのような家族間で起こる被害の場合、第3者の目に留まりにくいうえに「家族ですら、こんなにひどいことをするのだから、世の中の人はもっとひどいことをするに違いない」という不信感を持つようになります。

 

また多くが、暴力やいじめをする側からされる側に対して「誰かに言ったら、もっとひどい目にあわせてやる」といった脅しをされています。

 

そのため、被害を受けている側は誰にも救いを求めることができません。それは「自分は何もできない人間なのだ」という無力感につながります。

 

日常的に繰り返される暴力やトラブルによって、このような感覚はさらに強くなります。自己価値の低さや、自己存在への疑問につながります。

 

 こころの荷物を軽くするために
孤独に追い込まれ、自分の価値を見いだせず、誰も信じることができないということは想像をはるかに超えた苦痛をもたらします。

 

 

中には「何度も死のうと思った」と、生死を分ける決断に苦しんだり、実際にその苦しみに耐えることができず、命を落とす人もいます。

 

少しでもこころの苦痛を和らげることができるのは、「どんなあなたでもいい」と批判せずに受け入れてくれる人の存在です。

 

そして、苦しみを吐き出すことができる安心をおける場所です。

 

かならずしも医者やカウンセラーという、いわゆる専門家である必要はありません

 

身近にいる人に話せない場合には、同じような苦しみを抱えている人たちの集まりなどもあります。

 

そこで語り、「自分だけではないのだ」と思えることも、生きる勇気を与えてくれます。

 

「苦しみから解放されたい」、「眠れないことが辛い」と医療機関にかかっても、薬を処方されてしまうこともあります。

 

薬は症状を軽減することはできても、根本的な解決はできません。むしろ、薬による身体への悪影響を心配したほうが良いかもしれません。

 

長期的に、日常的に傷つけられたこころは、簡単には治らないでしょう。そして、はじめの一歩はとても大きな勇気がいります。

 

しかし、こころの苦しみを少しずつ吐き出し、受け入れてもらうことによって、今抱えている問題は少しずつ解決につながっていきます。

 

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