サイト名 | キーワードを3、4つ書く

虐待を受けた子どもが回復するとき〜食事〜

口の中を歯医者さんに診てもらうことが、子ども虐待の早期発見につながっていると言います。1歳6か月、3歳児の歯科検診や乳幼児歯科検診、就学前歯科検診など、子どもが小さなうちから、子どもや家庭の日常にかかわる機会があるためです。

 

小児歯科学会も、虐待の早期発見・治療に積極的な姿勢を持ち、虐待のサインや発見時の対応などマニュアル化しています。

 

「なぜ歯医者さんなのか」と思う人もいるでしょう。ここでは、虐待と歯(口腔内)の関係、食事と子どもたちの回復について見ていきます。

 

 虐待と歯(口腔内)の関係
虐待環境にあった子どもたちは、非常に虫歯が多く、歯並びが悪く、歯が溶けて生えていない子もいます。

 

親が精神的に余裕を持てなかったり、精神や身体の病気にかかっていたりすると、子どもの食生活や健康まで意識が回りません。子どもが小さなうちは、親が食事をコントロールする必要がありますが、それができません。小さな子どもが食事をとらずに、お菓子や炭酸飲料ばかり飲んでいたという話はよくあります。

 

また、経済的に余裕がなく、昼夜問わず働かざるを得ない家庭の場合、食事はコンビニエンスストアやカップ麺に偏ってしまいます。小学校高学年くらいに育っていれば、簡単なものは子どもが作れますが、就学前の子どもとなると健康への影響が心配されます。

 

さらに、歯みがきの習慣がないことも多く、上記の要因に加えて、虫歯や歯並びの悪さ、口臭といった影響をもたらします。児童福祉施設にきてから、歯科治療する子どもはたくさんいます。

 

 バランスの整った食事
施設には、栄養士や調理員がいるため、子どもの成長と発達に合った、バランスの取れた食事が提供されます。

 

施設によって提供の方法に違いはありますが、調理室で調理員が全員の食事を作る場合と、材料を提供して各寮で職員が食事を作る場合の大きく二つに分けられます。

 

最近は、子どもが料理への関心を示したり、料理をする機会が提供できることの効果が重視され、各寮で職員が料理をする施設が増えています。

 

 子どもが食事に関心を示す
子どもたちは、とにかくおなかがいっぱいになれば良い、おなかが空いたときに好きなものだけを食べていた、あるいはおなかが空いても食べるものがなかったといった環境で育ってきました。

 

施設に来たばかりの子どもたちに共通していることは、食事への関心の低さです。しかし、職員がキッチンで食事の準備をしている姿を見て、「包丁で野菜を切ってみたい」、「みそ汁を作ってみたい」と料理に興味を示すようになります。
 
自分が作った料理を、ともに暮らす子どもや職員に食べてもらい「美味しい」と言ってもらうと、これまでに味わったことがない喜びが生まれます。すると子どもたちは、「もっと美味しく作りたい」、「新しいものを作ってみたい」と興味関心が高まっていきます。

 

 あたたかい食事を囲む
施設では、なるべく全員で食事を囲むことをたいせつにしています。特に、一日の終わりである夕食は、高校生のアルバイトなど特別なことがない限りは、みんなで「いただきます」をします。

 

職員や、子どもの誰かが作ったごはんを囲みながら、一日のできごとや、料理について話します。また、食材が身体のどのようなところに栄養となるのかといった話題になり、苦手な子どもも、がんばって食べる光景が見られることもあります。

 

食事を通して大切にしていることは、栄養バランスが整った食事を提供することだけではありません。季節の食べ物や料理も出すようにしており、食事の面からも季節感をたいせつにしています。

 

温かい食事であること、みんなと囲むことによって、ぬくもりや安心がもたらされること、自分が作ったものが喜ばれることの喜びなど、食事でしか得ることができないたいせつなものがたくさんあります。それらを通して、子どもたちは生きるエネルギーを回復していきます。

スポンサードリンク


関連ページ

子ども虐待とはなにか
ここは空白でよい
子ども虐待とはなにか〜身体的虐待〜
ここは空白でよい
子ども虐待とはなにか〜性的虐待〜
ここは空白でよい
子ども虐待とはなにか〜ネグレクト〜
ここは空白でよい
子ども虐待とはなにか〜心理的虐待〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜言葉を持つ力〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜環境のちから〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜環境づくりの工夫とその影響〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜言葉のちから〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜「良い子」からの解放〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜生い立ちをたどる〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜過去を表現する〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜関係に変化が起きる〜
ここは空白でよい
虐待の子どもへの影響〜学習・学校〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜衣生活〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜住生活〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜所属と承認の欲求が満たされるまで〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜親の変化〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜児童福祉施設職員との関係〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜家庭の体験〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜大人のあり方〜
ここは空白でよい
虐待を受けた子どもが回復するとき〜大人が先入観を外す〜
虐待を受けた子どもが回復するとき〜感情の交流@〜

TOP 代表あいさつ お問い合わせ