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孤独との付き合いかた

依存という言葉が飛びかう時代になりました。依存症ビジネスという本も出版されるほど、現代人はなにかに依存して生きています。インターネット、アルコール、買い物、薬物、性など、私たちは気づかぬうちになにかに依存しています。

 

依存の背景には必ず孤独があります。私たちは孤独が嫌いです。なにかに依存することで寂しさをまぎらわそうとしているのでしょうか。

 

孤独死という言葉もよく耳にするようになりました。これは単身高齢者の方が、身体が不自由だったという理由で起きているだけではありません。精神的に追い詰められている若い世代にも起きている実情があります。孤独は、心身の健康をも害していきます。

 

孤独から逃げるように、なにかに依存していく、矛盾のような現象が、今私たちの身に迫っています。普段は考えることを避けたい話題ですが、今回はこのことについて考えていきます。

 

 孤独を感じるとき
毎日遊ぶ友達がいたり、SNSに何千人という友達がいたり、会社で同じ目的に向かって働いている仲間がいるとき、人はエネルギッシュに前向きでいられます。

 

しかし、物事がうまくいかず、人間関係でトラブルが起きたりすると、いとも簡単に心のバランスは崩れます。どんなにたくさんの友達がいても、無意味に感じることすらあります。不安定な状態で自分の力のなさを認識すると、自分を責め、最終的に孤独に追い込んでしまいます。

 

いったん孤独に追い込まれると、そこから抜け出すためには、かなりのエネルギーが必要となります。孤独であることを否定しようと、別のなにかで気を紛らわすことを繰り返す結果、ますます孤独に落ち込んでいくという負のスパイラルにはまってしまうからです。

 

負のスパイラルの恐ろしさは言うまでもありません。孤独への拒否感や恐怖感から、それをまぎらわせるためのなにかに依存し、心身の病にかかってしまいます。

 

 孤独はけして悪いことではない
孤独そのものは悪いものではありません。孤独を感じ、自分と向き合い、自分は何者であるかという問いかけをすることによって、先人たちは芸術や貢献といった偉大なる功績を残してきました。

 

負のスパイラルにおちいらなければ、孤独と付き合うことによって人間的に成長し、人生を豊かにすることが可能となります。私たちがどう受け止め、解釈し、対応するかによって、まったく異なる結果となります。

 

ある30代の女性です。親から捨てられ、幼少期から施設で育ちました。高校を卒業すると施設を出て、すべて一人で生きていかなくてはなりません。

 

電車の切符の買い方すらわかりません。また、月の電気代がどのくらいかかるのかもわからず、丸裸で社会に放り出されるような気持ちで、必死に社会を知り、生活費を稼ぐために働いてきました。

 

ある日の仕事の帰り道、同じ年頃の大学生が楽しそうに話しているのがふと目に入りました。彼女たちは大学に行って自由な時間もあり、働かなくても住む場所にも食べるものにも困りません。

 

思い返せば、親から捨てられたあのときからずっと、今も自分は孤独だと振り返ります。彼女と同じように施設を出た子どもたちの中には、孤独に耐えられず、夜の世界や薬物などに手を出している人もたくさんいます。

 

しかし、彼女はそうなりたくないと必死に自分探しをします。自分は何者なのか、生きている価値や意味はどこにあるのか考え続けました。

 

たくさんの人に会って話を聞いたり、自分の過去を振り返ったりする中で多くを学びました。長く苦しい時間を耐えた結果、彼女はある答えを見つけます。

 

「この辛い過去の経験、頑張って来た自分こそがとても価値のあるもの」と彼女は考えます。そして、「この先の人生をどのように送っていこうか」と希望に満ちた心でめぐらせます。

 

孤独と付き合っていく
じつは、孤独は常に私たちについて回っています。この女性は自分を振り返る中で、「過去の壮絶な体験こそが意味のあるものだった」という理解に至ります。この意味づけの違いこそが、人生を大きく変える分岐点となります。

 

孤独を感じたとき、それをまぎらわせようと別のなにかをして孤独から離れていくことが負のスパイラルの始まりです。

 

孤独をしっかりと受け入れ、それがどこから来るのか、どのような意味があるのか、これまでの人生はどのような時間だったのかを振り返りましょう。そして、この先どのような人生を送っていきたいのかを必死で考えるプロセスこそが、孤独を大きなパワーに変え、人生を変える転機となるでしょう。

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