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目に見える行動よりも「なぜ」を知ろうとすること

私たち人間は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感を使ってものごとを認識しています。しかし、この五感から受け取る情報は、それぞれ違う状態、割合で入ってきます。

 

87%が視覚から得ています。そして聴覚が7%、触覚が3%、嗅覚が2%、味覚が1%と言われています。数字だけではわかりにくいですが、身近な体験に置き換えてみると分かりやすいです。

 

小学生が、学校から家に帰ってきた場面です。母親は、「手を洗って、宿題をやって、それからおやつにしなさい」と子どもに言います。しかし、子どもには始めに言われた手を洗うことか、大好きなおやつを食べることくらいしか頭に残っていません。

 

これが紙に文字として書かれていると、子どもはなにを、どのような順番でやるのかを理解することができます。仮に一つのことをしている間に、別のことを考えていて忘れてしまっても、紙を見て確認することができます。

 

また、コンビニエンスストアに行って「新商品」という文字を見たり、中身は同じでもパッケージが変わっていたりすると反応して、つい手に取ってじっくりと見たり、買ってしまいます。

 

私たちの生活は、圧倒的に目で見えているものに影響されている言えます。しかし、目で見えていることが真実であるとも限らない、という理解も必要です。生きていく中で、目に見えるものをどのように理解していくのかによって、そのあとの道が変わっていきます。今回は、このことについて考えていきます。

 

 私たちが普段している行動選択
私たちは普段、コンビニエンスストアに行き、新商品や期間限定のお菓子を見つけると、「とりあえず買ってみよう」と深く考えずに手にします。しかし、家電や車、家といった大きな買い物だとしたら、どのような行動をプラスしますか。

 

店員や、既に購入している友人に話を聞いたり、インターネットで調べたりといったことは、おそらく9割の人がするでしょう。車ならば試乗するでしょうし、最近では1週間住む体験ができる住宅会社もあります。

 

視覚だけでなく、その他の感覚を使って体験し、自分が感じたことに価値を見出したとき、購入という結果を選択します。逆を言えば、第一印象は良くても、音や臭いが気になる、シートの座り心地に違和感があるといった理由で取りやめたりもします。

 

金額の大きな買い物は、購入までのプロセスにおいて、さまざまな手を尽くし、とても慎重になります。一方で、人の言動に対してこのような手を尽くしている人はあまりいません。

 

 人の行動の背景を見ようとしていますか
例えばあなたの会社に、普段から人と距離があり、愛想がなく、なんとなく冷たい感じのする同僚がいます。しかし、会議になるとはっきりと意見するため、他の人から苦手意識や嫌悪感を抱かれています。

 

そのとき、私たちは目で見えている場面を捉えて、「あの人は冷たい人だ」、「人付き合いが悪い」、「はっきりとものを言うから怖い」と人を判断しています。その結果、距離を置くという行動を選択します。

 

実はこの同僚は、数年前から両親が介護状態で、一人で担っています。認知症の母は昼夜問わず動き回るため、寝る時間もないほどたいへんな日々を送りながら会社勤めをしています。

 

彼は、体力的にも精神的にも日々疲れている上に、日中はデイサービスなどに通う両親が帰宅するため、残業などできる状態ではありません。効率的に仕事をするため、会議では自分の意見を述べるよう意識していました。

 

このような背景があることを知っていれば、見えている部分だけでその人を判断し、距離を置くという選択はしないでしょう。

 

反対に、あなたが行動だけを判断されたとしたらどうでしょうか。「実はこんな事情がある」、「本当は違うのだ」と説明したくなるでしょう。

 

行動の背景になにがあるのか、なぜその行動を取っているかを想像することで、相互理解につながり、コミュニケーションは円滑に進みます。

 

 経験値=視覚=正解ではない
私たちは経験したことを前提に物を見たり、決めつけたりする傾向があります。「こういうタイプの人はこう」、「だからこう対応しよう」と決めてしまいます。

 

経験を重んじることはたいせつなことですが、経験がすべてではありません。そして経験値でものごとを見ることにより、その背景に起きていることや、こころの中で起きていることが見えなくなります。

 

経験を通して仕事や人付き合いをしているとき、自分に見えていることが正解ではないと意識することはとても重要です。そのことによって、相手の良いところや可能性が見いだせたり、お互いの協力によってさらに発展的に取り組める可能性が生まれたりします。判断する前に、一歩踏みとどまって「なぜ」を考える習慣をつけていきましょう。

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