自分は精神や心の病ではないか?と不安に感じたとき

生きていると、本当にさまざまなことが起こります。予期していないことが起これば、心が乱れ、冷静な判断ができなくなります。また前もってわかっていたことでも、大きなダメージを受けて引きずってしまうこともあります。

 

このような状態になることは、誰にでも起こります。大切な人を失う体験は、人生において最もストレスの高い出来事だと言われています。一口に大切な人を失う、と言っても、あらゆる背景が考えられます。

 

年老いた親を亡くすことは、わかっていたことであっても辛く悲しみます。親だけでなく、近しい人の存在の命を亡くすこともあります。また、転居や失恋、離婚により、それまでの関係を終わりにしたり、距離を置くことも、心にはストレスとなります。

 

 心に大きなダメージを受けたとき、人はどのような変化を起こすか
混乱や不安の渦にあるとき、他のことも考える余裕がなく、最も初期的な感情であるというおそれ不安が襲います。しかも、それらの感情は整理されて襲ってくるのではなく、入り交じった状態でやってきます。

 

その結果、私たちは先が見えない混乱におちいり、パニックになったり、人や物に対してをぶつけたりします。どうしようもなく、ぶつけどころのない感情を吐き出している状態です。

 

出来事の深さや個人差がありますが、しばらく繰り返すと変化が起こります。客観的に自分を捉える視点が加わります。少し冷静になって自分の状態や、自分が起こしている行動について見ることができるようになる時期です。

 

このとき、「自分がやっていることは精神病患者のようではないか」、「自分は普通ではないのだろうか」、「心療内科に行った方がいいのではないか」といった疑問が巡ります。

 

しかし本来の自分が抵抗をします。「病院に行って心の病気と言われてしまったら嫌だ」、「自分はそんなに弱い人間ではないはず」という理性を保ちたい欲求と、先ほどの不安が葛藤を起こします。このような事態が起きたとき、私たちはどうすればいいのでしょうか。

 

 理性を失えば、誰もが味わう葛藤
パニック状態で理性を失うと、人は自分でも思いもしないようなことをしてしまいます。周囲から「おだやかな性格だった」と言われていた人が、恋愛トラブルからストーカーや殺人を起こしてしまうという事例はよく耳にします。

 

そこまでに至らなくても、パートナーの携帯電話を盗み見したり、頻回すぎるほどメールチェックをしたり、暴飲暴食に走る人もいます。そのような行動に伴って、これまでの自分にはなかった人格の自分が次々に湧き上がってくるような感じがします。

 

それは「自分の中にこんなに悪い部分があるとは…」と感じるほどです。同時に「してはいけないことをしている」、「早く止めなければ」という思いもこみあげます。しかし、実際には止められず、悪循環にはまっていく人がほとんどです。

 

 環境を変えてみる
悪循環にはまっているとき、頭の中で「〜しなければ」と思っても、感情が勝ってしまうのが人間です。自分がしている行動を止めるためには、まずは環境を変えましょう。

 

それは転居や転職をするといった大きなことではありません。一日中見ている携帯電話やパソコンの電源を落として散歩に出かけてみる、胸を拡げて大きく深呼吸をしてみる、といった簡単なことです。

 

あるいは、いつも歩いている道ではない道を歩いてみる、少しだけ早く起きてストレッチをするでも良いです。このようにして、悪循環の渦の中にいる自分を少しだけ客観的に、冷静に見ることができるすき間を作ります

 

 言葉にしてアウトプットする
すき間ができたら、これまで自分の頭の中で巡っていたこと(感じていることや考えていること)を言葉にして外に出してみましょう。信頼して相談できる人がいれば、その人に思い切って打ち明けてみましょう。人に話すことに不安がある場合は、ノートに書き留めてもいいでしょう。

 

人に話す場合は、あなたを傷つけることのない、安心を置ける人である必要があります。アウトプットすることで、かなり頭や心が整理され、次第に気持ちは落ち着いていきます。

 

ここまでできれば、あなたが不安に感じている「心の病ではないか」、「精神科に受診した方がよいのではないか」という問題は解決しているでしょう。

 

 専門機関を受診するときに気を付けたいこと
この作業に取り組めない、あるいは取り組んでみたけれど、落ち込みが続いたり、止めたいと思っている言動が止められない場合は、専門機関を受診してみるのも良いでしょう。

 

しかしながら、最近は専門機関が溢れかえっています。正直、どこを選んだらよいのか迷います。短時間で話を聞いて診断してしまうようなところは避けましょう。あなたの話をじっくりと聴いてくれる場所を選んでください。

 

また、精神科や心療内科を受診しただけで、心の病気の持ち主であると決まったわけではありません。簡単に診断名をつけて、薬を処方する医療機関は避けてください。

 

あなたがなぜそのような状態になっていて、これからどのような道を歩めば回復ができるかということを説明し、あなたとともに、あなたに合った方法を考えてくれる場所は必ずあります。

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