こころとくらしの心理学研究所 | 心理学、児童福祉施設、メンタルケア、自立

中学2年生でもわかるストレス

 

「最近ストレスが溜まっていてイライラする」、「ストレス発散で飲みに行こう」、「ストレスは溜めると体に悪い」といったように、ストレスという言葉を私たちの生活の中で聞かない日はありません。ストレスは現代社会においても大きな存在です。

 

ストレスは目に見えるものではないし、実態もありません。私たちがストレス発散として取る行動は、甘いもの(食べ物)がほしくなる、アルコールを飲む、愚痴を言う、寝る、インターネットばかりする、人とのコミュニケーションを断つなどがあります。

 

残念ながら、これらに良い印象は持ちません。常にストレスがかかった状態が続き、体や精神を病んでしまったという人も中にはいます。私たちの日常に存在していながら、これほどまでに私たちに影響を与えるストレスとは、いったいナニモノなのでしょうか?ここでは、ストレスについてわかりやすく見ていきます。

 

 ストレスとはなにか
ストレスとは以下のように生物的なものや、心理的なものとして一般的に定義されます。

 

「有害物質が体内に注入されたり、寒冷にさらされたりした時などに生体が示す特異的な症候群の示す状態(Selye.H)」

 

「個人の持つ資源に負担をかけたり、個人の持っている資源を超えたり、個人の安寧を危機にさらしたりするものと評価されるような、個人と環境との関係(Lazarus.R.S)」

 

 ストレスを引き起こすもの
ストレスを引き起こすものに関してもさまざまな研究がなされています。「仕事への不満」、「時間の無駄遣い」、「食事の準備」といった日常的なもの、「離婚」、「結婚」、「入学・卒業」といったライフサイクルの変化があります。

 

また、「配偶者の死亡」、「妊娠」などの家族成員の変化、「法律違反」、「罰金」、「交通事故」などの失敗、「転居」などの環境変化もストレスを引き起こすといわれています。これらの要因を少し遠くから見てみると、そこに共通してある要素として“人間関係”があることに気づきます。

 

ストレスの健康への影響も研究されていますが、これについては別記事で掲載していきます。このようにストレスに対する捉え方は多様化してきています。

 

現代社会のように社会構造や人間関係の仕組みが複雑になると、ストレス要因も単独のものではなく、複合してストレスを引き起こします。そのためストレス発散といっても単純に解決するものはありません。

 

 ストレスは悪くない?
このように見ていくと、ストレスは良くないものというイメージを持ちやすいのですが、実はそうでもありません。上で紹介したセリエ氏(Selye)は「性質」に注目した良いストレスと悪いストレスという軸と、「量」に注目した多すぎるオーバーストレス、少なすぎるアンダーストレスという軸から捉えてもいます。

 

これは、「生産性や効率といったパフォーマンスを上げるためには、緊張感や不安、刺激といった適度なストレスが必要だが、一定以上のストレスは逆効果」と言われているヤーキーズ・ドットソンの法則にも通じるものがあります。

 

多すぎるストレスはもちろんですが、ストレスが全くない、少なすぎるというのも私たちにとっては良い状態ではありません。すなわち「適度な」ストレスがモチベーションやパフォーマンスを上げるという、ストレスのバランスを保つことの大切さが証明されています。

 

ストレスに注目してみてきましたが、今のあなたのストレスはどのようなバランスにありますか。バランスが取れていますか。軽すぎるストレスですか。負担がかかりすぎるストレスですか。

 

日々生きていれば、常にバランスの良い状態ではなく、また上記に要因としてあげたような変化が起きたときには、当然ストレスが引き起ります。そのような時に自分はどのような反応をしやすいのか、自分に合った発散の仕方はどんな方法かを見つめなおしてもいいかもしれません。

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