人間関係を良好に保つために〜相手が話しやすい環境を作る〜

私たちは、人と会話をしているときに、五感すべてを使ってコミュニケーションを取っています。目で相手の表情を観察し、反応を見ながら自分が使う言葉やフレーズを考えます。耳で相手の声色をキャッチして、相手の状態を把握します。また、相手の状態、例えば暑いと感じているか、体調はどうなのか、などを目や耳以外も使って感じています。

 

さらに、時間や予定には余裕があった方が良いですし、体調は良いほうが人とかかわることに前向きになれます。私たちは、人とコミュニケーションを取るとき、自分のコンディションが良いと、話しやすく感じ、人と交流をはかることが楽しい、心地が良いと感じます。

 

しかし、いつも時間に余裕があり、体調が良いときばかりではありません。また、自分のコンディションは、自分の努力で調整できることもありますが、相手はそうもいきません。

 

私たちは、一日の中で、多くの人とコミュニケーションを取ります。たとえ、気の乗らない仕事であっても、お互いに限られた中で、その時間が与えられたと考えてみましょう。すると、お互いが心地よくコミュニケーションを取るために、私たちにできる努力は自分のコンディションを整えるだけではありません。

 

約束の時間、あるいはコミュニケーションがはじまったときから、相手に対してできることがあります。その一つが、相手が話しやすい環境を作ることです。このことについて見ていきます。

 

 相手が話しやすい環境とは
相手が話しやすい環境を作るというのは、相手の思い通りになるように、相手が心地よくいられることを優先して、自分は言いたいことを我慢して、じっとしているということではありません。

 

また、自分が話したあとに「やっぱり話さなければよかった」、「なにか責められたような感じがする」といった、後味の悪さが残った場合、次に同じ人と会いたいとは思いません。

 

良好な人間関係は、どちらか一方が良い思いをするものではありません。コミュニケーションが終わったあと、お互いに「話してよかった」、「もっと話したい」、「もっと関係を持ちたい」と感じる関係のことを言います。

 

そして、相手の話を聞くだけでなく、自分も話をすることができ、相手にも聞いてもらったという実感があることです。このような場合、話しやすい環境だったということです。

 

 質問力をあげて、相手が話しやすい環境を作る
そのために、最も大切なことは質問です。質問によって、自分が知りたい相手の情報を得ることができ、さらに会話を深めることが可能となります。

 

まずは、質問をどのように投げかけるかについて、例を挙げてみていきます。あなたが、同業種の交流会で初めて出会うAさんとのやり取りです。

 

あなた「初めまして、私は〇〇です」
Aさん「初めまして、Aと申します」
あなた「どちらにお勤めですか」
Aさん「〇〇株式会社です」
あなた「勤続何年になるのですか」
Aさん「〇〇年です」
あなた「会社ではどんな部署にいらっしゃるのですか」
Aさん「営業販売です」
あなた「通勤時間はどのくらいですか」
Aさん「……1時間ほどです」

 

後半、Aさんは嫌気がさしてきて、投げやりな答えをしています。あなたは、自分の求めている情報を欲しがって、質問攻めにしています。しかし相手は、一方的で、目的がわからない質問が続くと、不快感を抱き、会話をつづけたいとは思わなくなってしまいます。

 

では、相手が話しやすい環境を作るために、自己紹介のあとの質問のしかたを改善してみます。

 

あなた「どちらにお勤めですか」
Aさん「〇〇株式会社です」
あなた「〇〇会社さんですか。大学時代の同期が勤めています。〇年になります。Aさん
は?」
Aさん「そうですか、私は〇〇年ですから、だいぶ上ですね」
あなた「この業界では、私の先輩にもあたりますね、よろしくお願いします。〇〇会社さんはうちに比べて大きな会社ですが、どんな部署にいらっしゃるのですか」
Aさん「いえいえ、そうでもありませんよ、今は営業販売の係長をしています。営業なので、部下は元気がよく、頑張ってくれています」
あなた「Aさんのお人柄ですね……。都心にありますが、通勤も大変ではないですか」
Aさん「家族もいるので、都心のマンションなど住めませんから、郊外に家を買いまし
た。通勤時間は少しかかりますが、子どもを育てるのには良い環境ですし、通勤は読書ができるのでいいですよ」

 

相手の答えに対してあいづちを打ちながら、あなたの感想も交え、次の質問をしていくと、会話に広がりが出てきます。さらに、あなたが知りたいこと以上の情報を得ることができ、相手もあなたも心地良さを感じることができます。

 

このように、質問のしかたによっては、問い詰められるような印象を受けるものもあれば、お互いによい関係を築けるものもあります。質問に注目しながら日々のコミュニケーションを取ってみましょう。

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