誰かと一緒にいるとき、誰もが楽しく、幸せに過ごしたいと思います。しかし、人それぞれに見ている視点や聞いている部分に違いがあり、心でわき起こる感情も違います。あなたがおもしろいと感じたことでも、相手が同じように感じるとは限りません。

 

感情は、個々の内面での動きが反映された結果です。内面の動きはわからないため、他者には予測ができません。例えば、おなかが空いたと感じたとき、「なにを食べようか」と楽しみにする人もいれば、イライラする人もいます。同じ出来事でも、人によって、真逆の表現になることがあります。

 

また、感情が予測できないもう一つの要因として、人は周囲の環境や状況に合わせて自分の感情を変えてしまえることが挙げられます。会社で、上司に対して不満を感じていても、それを仕事中に出すことはありません。嫌いな上司がいても、笑顔で挨拶をしたり、頼まれた仕事を引き受けたりします。

 

このように、私たちはひとりひとり感情の表現のしかたが違い、一人の人間の内面でも状況によっては感情と表現が違うことがあります。このことを前提にすると、人間関係をうまく築いていくためには、自分だけの努力ではどうしようもないことがわかります。

 

今回は、相手が感情的になったときに、相手に自分自身の感情に気づいてもらうという方法が、その後の関係をうまく保つことができることについて考えていきます。

 

 感情的になると、人は自分のことが見えなくなる
あなたが怒りを爆発させたときのことを思い出してください。そのとき、あなたはどのような行動をしていましたか。怒りに任せて物に八つ当たりしたり、大きな声を出したり、目の前の相手に「自分が正しい」ことを主張したりといった行動に出る人は多いでしょう。

 

怒りや不満といったネガティブ感情だけでなく、よろこびなどのポジティブな感情についても同じです。うれしさのあまり、気持ちが舞い上がり、普段はしないような言動をすることがあります。

 

このように、人はなにかを強く感じたとき、それを表現するための行動を起こし、そのときの自分を冷静に見ることができなくなります。そして感情のまま行動に移すと、周りを巻き込んで迷惑をかけたり、人や自分を傷つける結果になります。

 

 相手が感情的になったときこそ、感情を自覚してもらうために
相手が感情的になっているとき、まずはその感情を表現させることが大切です。そして、相手に自分の感情を自覚してもらうことが必要となります。

 

自分でも見たくない、触れたくない思いや、相手に知られたくない、後ろめたいという思いがあると、人は感情を抑えこんでしまいます。このような思いの奥には、怒りや憎しみ、寂しさといった感情がひそんでいることがあります。

 

このとき、こちらが「怒っているの?」、「さみしいと感じているの?」と、相手の感情を推測して伝えることは、相手の怒りを買ったり、さらに感情を抑えてしまうことにつながります。たとえ、それが正解だとしても、人は先読みされると、否定したくなります。

 

相手が自分の感情を認めたくないと思っているときには、直接的に指摘することは良い方法ではありません。相手が、それを受け入れやすくなるようにアプローチすることが大切です。
 
例えば、「あなたがそう感じるのはとてもよくわかる」と共感を示すことによって、相手の心のドアはさらに開きます。あるいは、「話を聞いて、もしかしたらあなたは、そのことについて怒りを感じているんじゃないかと私は思う」と、アイメッセージで伝えます。

 

話した相手に一方的に決めつけられたわけではないので、拒否感は生まれません。そして、仮に伝えた提案が違っていたとしても、「怒りではないんだけど……」と本音を打ち明けたり、さらに感情について話をしてくれたりします。

 

このようにして、感情をさらに大きく爆発するのではなく、あなたの聴き方を工夫することによって相手が自分の感情を自覚し、認めることができると、冷静さを取り戻し始めます。それから起きている問題に対して、どのように対応すればよいのかを考えます。

 

 

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