過去の失敗や負の感情と向き合うことの意味

 

パソコンやスマートフォンの普及により、仕事に必要な書類だけでなく、日々の写真やメールといった大切なデータのバックアップを取ることが当たり前になっています。

 

優れた機能が開発され、大量のバックアップを取ることも可能になっています。それによって見たいときに、いつでも過去に戻り、そのときの感情や光景を思い出すことができます。

 

また、友達同士で過去の映像やデータを見返して、思い出を共有したり、過去を再体験することができます。

 

自分に必要な内容、好きなものをデータとして残しておくことで、過去の出来事を美しいものに、楽しいことやきれいなものは、より美しいものに書き換えることができるようになりました。

 

このように、私たちの過去の体験を、望むだけの量と質で、私たちの都合のよいように保存することが可能になりました。その一方で、人間関係を破壊する行為も生まれています。

 

例えば、子どもたちの間ではSNS上の書きこみがきっかけとなり、いじめに至るケースが増えています。大人の間でも過去のデータが流出し、個人が責められたり、誤解を招き人間関係が崩れたり、行き過ぎると社会から阻害されてしまうこともあります。

 

優れた機能の開発によって、出来事から時間が経っても、その時の都合に合わせていかようにもデータを書き換え、利用することが可能です。しかし、過去の体験やそこに伴った感情は、データとして残すことはできません

 

残せるものと残せないもの、その狭間の中で、私たちは本質をどこに見ていくのか、今回はこのことについて考えていきます。

 

 子どもや家族の成長記録の変化
これまで見てきたように、映像や文字にできるものは、データに残すことができます。言葉にならないような感情や記憶も、詳細な映像や、そのときに文字化していれば、再度同じ体験ができます。

 

生活最小単位の家族の場面を見ていきましょう。以前は、祝いごとや日々の成長のようすを写真に収め、フィルムを現像してアルバムにしておくことが、過去のしるしとしての作業でした。

 

そして年に何回か、現像した写真を広げてアルバムづくりを家族で楽しむ時間もありました。

 

ぶれていたり、写真映りが悪いものも良い思い出として納められ、のちに見返した時に笑いを誘う大切な一枚でした。

 

一家に一台のパソコンや、一人一台のスマートフォンが当たり前になった今、子どもや家族の成長記録は、重くて場所を取るアルバムではなく、データとして管理されるようになりました。

 

デジタルのカメラは撮ったあとに見ることができるため、気に入らないものは削除し、なかったことにできます。結果的に、きれいで整ったものだけが集められます。家族や子どもの美しくてきれいな過去を残すこと、それはとても大切なことかもしれません。

 

 バックアップできないものにこそ、本質がある
大人になって自分の過去を振り返ったとき、あるいは他人に聞かれたとき、きれいな自分を見せたい、知ってもらいたいと思う気持ちは誰にでもあります。初対面の人に突然、積極的に複雑な過去を語る人は敬遠されてしまいます。

 

きれいな映像や写真によって美しい過去や楽しかった出来事を思い出し、再び幸せな気持ちになることはできます。

 

仮に辛かったことや悔しさを思い出すことができても、全面に出ることはないでしょう。

 

しかし私たち人間は、美しさだけでは、さらに美しく成長することはできません。人間的に深みや重みをもって、信頼関係を築きながら生きていくためには、過去の辛さや悔しさといった負の感情が必要です。

 

負の感情を受け止め、見つめ、自分がそこでなぜその感情を抱いたのかを解明することによって、自身のパターンや改善点が見つかります。さらに、確固たる生きる目標を据えるには、楽しい過去ではなく、負の過去から見出され、覚悟が決まります。

 

私たちがバックアップできるデータには、良いものしか残りません。過去を良いものとして残し、思い出して楽しむ機能が優れています。しかしそこに依存してしまっては、人間としての成長はありません。

 

このような時代だからこそ、過去の失敗や負の感情をしっかりと見つめなおし、改善に努めてはいかがでしょうか。

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