家族や親友、仕事の同僚といった身近な人間関係は、信頼が築かれていなければ良い質のコミュニケーションは成立しません。また、お互いの努力をなくしては、良い関係を保つこともできません。

 

身近なものでなくても、私たちの周りにはさまざまな人間関係が存在しています。仕事をしていても、部署や会社が違い、それほど近い距離ではないものの関係がある人、親友とはいかないまでも立ち話程度のコミュニケーションがある人、遠くに住んでいるけれど頻繁に連絡を取り合う人など、形はさまざまです。

 

そのような人たちとは、信頼というほど密度の濃いものを築く必要はないかもしれません。しかし、彼らと程よい関係を保つことができていれば、私たちはより豊かに、ほがらかな気持ちで毎日を送ることができる存在でもあります。

 

また、彼らは親密な関係でないために、信頼を築こうという意識が薄くなり、自分や身近なことを優先しているうちに丁寧に向きあうことをおろそかにしてしまいます。そのため、自分が気づかないうちに相手に嫌な思いをさせていたり、傷つけたりしてしまうリスクもあります。

 

ここでは、信頼関係を築くほどではないけれど、良い関係を保っていることが望ましい関係づくりのために、私たちが意識しておくとよいポイントについて見ていきます。

 

 ケース〜Kさん〜
30代の女性Kさんは、地域にある50人程度の工場で働いています。入れ替わりが多く、パートの従業員もいる中、10年以上働いているKさんはベテランの存在です。工場全体のことを知り尽くし、仕事も完璧にこなすKさんは、社長をはじめとする社員からの信頼もあります。

 

そんなKさんはあるラインの主任を任されており、5人のパート従業員をまとめています。指示も的確で、細かいところの疑問にも答えてくれるため、従業員からも信頼されています。ある日、20代前半の新人男性Uさんが社員として入ってきました。

 

UさんはKさんの指示に素直に従おうとはしません。自分に自信があるのか、他の従業員のように確認や質問してくることもなく、他の従業員とのコミュニケーションも最低限しかしません。

 

さらに、若いということもあり、Kさんから見ると仕事に対して手を抜いているように見えてしまいます。実際にUさんは、始業時間に数分遅れたり、昼食の時間を過ぎても戻ってこなかったりすることがありました。

 

従業員からはUさんへの不満があふれ、これまでやってきたチームの雰囲気にあまりよくない空気が流れ始めます。Kさんはある日、Uさんにこれまでの勤務態度について注意をします。するとUさんは「仕事には影響ないのだから、関係ない」と怒りをもって反発し、さらに雰囲気は悪化します。

 

Kさんは悩み、考えた末、なぜUさんがそのような態度をしているのかを知ろうとすることにしました。すると、以前の会社でかなり厳しい指導を受けてきたうえに、誰にも助けてもらえなかった経験があったことが判明します。そのため、上司や仕事の同僚と一線を画して仕事をするようになったと言います。

 

Kさんは、Uさんへの批判的な見方を止め、昼食をともにとったり、休憩時間にコーヒーを飲みながら雑談するなど、Uさんと積極的にコミュニケーションを取るようにします。すると、Uさんはとても人懐こい一面を見せるようになり、他の従業員とも話すようになっていきます。

 

 人を表面だけで判断しない
当初Kさんは、Uさんの勤務態度だけを見てUさんという人間性を判断し、注意をしていました。

 

しかし、Uさんからの怒りを受け取り、その意味を考えることによって関係性に変化を与えるきっかけを作ることができました。

 

私たちは、親密でない関係の人に対して「自分にはあまり影響はないから」と積極的に相手を理解する努力をしようとはしません。そのため、相手が出している表面的な部分だけでその人を理解してしまいます。

 

そのような関係でいると、コミュニケーションがうまくいかなかったり、ぶつかるときもあります。そのようなとき相手を責めるのではなく、なぜ相手がそのような態度を取ったのかを考えることが大切です。

 

「なぜ」を考えることによって、相手を理解することができ、自分を振り返ることができるからです。そして、相手を理解しようとすることが、相手との関係を良好にすることができ、自分自身の成長につながります。

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