私たちは日常的にストレスという言葉を使いますが、実際に目に見えるものではないため、つい軽く捉えてしまいます。そのため、日頃の忙しさにかまけていると、知らないうちにストレスがたまり、私たちの精神や身体をむしばんでいきます。

 

また、ストレス発散と一口に言っても、実に多くの方法があり、人によってさまざまな違いがあります。自分のストレスをうまくキャッチして、自分に合った発散方法を見つけている人もいます。ストレスに気づいていても、時間や仕事に追われていて発散する機会を失っていたり、疲れ切っていて、発散する元気もない、という人もいるでしょう。

 

あるいは、自分に合った方法が見つからずにいる、それ以前にストレスの発散について意識したことがない、という人もいるかもしれません。

 

ストレスを発散することは大切なことですが、自分に合った方法でなければ、結果的に疲労感でいっぱいになってしまうこともあります溜め込んだ感情を吐き出すことが良い、と言われますが、場所や状況を考えずにやってしまったら人間関係を壊してしまうリスクもあります。

 

なんとなくうまく発散ができていないと感じている人は意外にも多いでしょう。うまく行っていない方法は、あなたの過去が影響しています。今回はこのことについて考えていくことにします。

 

 うまく行っていないストレス発散は、後味が悪くなる
ストレスの発散は、自分に合ったものでなければ時間もお金も浪費してしまいます。例えば、職場の上司や仕事の愚痴を同僚とお酒を飲みながら発散している人はたくさんいます。また、日頃溜まったストレスを家に帰って家族や身近な友人に当たり散らして発散している人もいます。

 

誰もが一度は経験したことのある方法でしょう。しかし、あとから振り返ると「なぜ、あんなことを言ってしまったのだろう」、「あの時間はなんだったのだろう」、「またやってしまった」と後悔や無力感、疲労感を抱くことがほとんどです。

 

後味が悪くなるものというのは、たいていそのときの感情が優先され、自分が以前から繰り返してきた考え方や行動がパターン化しているものです

 

 繰り返される考え方や行動パターンの背景に、過去の傷つきがある
ストレス発散をしても、うまく行かない、しっくりと来ないと感じていても、いつも同じ方法を繰り返してしまうのが人間です。さまざまなメディアから流れてくる情報によって、多くの知識を持っていてもなかなか新しい方法に切り替えることができないのは、うまく行っていないとはいえ、自分に染みついたやり方が安心するからです。

 

前述したように感情的に当たり散らす、お酒や睡眠やインターネットなど目の前の快楽に逃げこむといった方法では、根本的な解決に至らないどころか、さらなる疲労感や罪悪感を招いてしまいます。

 

繰り返してしまうその背景には、あなた自身が傷ついた過去があります。感情的に当たり散らしてしまうのは、家庭や学校で大人がそうするのを見たり感じたり、時にはストレスのはけ口とされたという影響を受け、学習してきたからです。

 

理不尽だと分かっていながら、小さなあなたはそこから逃げることができず、抵抗することもできずに育ち、「大人になればそうするものだ」という学習をした結果が、今に至ります。

 

そして、目の前の快楽に逃げ込んでしまうのは、大人が感情的にストレスを吐き出している光景をなかったことにするために、幼いあなたは遊びに夢中になったり、その場にいても頭の中で楽しいことを考えたりして逃げてきたからです。

 

また理不尽だと頭ではわかっていても、そこで傷ついた心は整理をつけることはできません。勝手な大人の姿を受け止めまいと、目の前の楽しいことに逃げるしかなかったのです。

 

 あなたに合った方法を探すために、過去の傷と向き合う
今、世の中には自分を癒すための方法や情報があふれかえっています。しかし、どんなに良い方法でも、自分に合った方法でなければ、新たなストレスを抱えるだけです。

 

自分に合った方法を見つけるためには、幼少期の自分が見ていた、周囲の大人のストレス発散について振り返ってみることです。そして、そこで自分がどのように傷ついていたのか、どのように対応していたのかを思い出してみましょう。

 

仕事で疲れた母親が帰宅して、感情をぶつけているのを見て育ったある女性は、自分も同じようなパターンを持っていることに気づきました。そこで彼女は、帰宅する前にカフェに寄って大好きな本を読むという方法を取り入れてみることにしました。すると、みるみるうちに気持ちが楽になり、帰宅後にイライラすることがなくなりました。

 

またある男性は、小学校の担任が時々感情的になるのを見ては「先生があんな風になるのはあり得ない、自分が悪かったのだ」と、見たものを否定し、自分を責める思考回路を学びました。

 

会社に入り、上司がイライラしているのを見ると、怖くなり、その場から逃げ出したくなってしまうのはなぜかを考えたとき、小学校の頃の自分を思い出しました。そして1年間カウンセリングに通い、過去の自分の傷と向き合います。
 
傷を負ったのは、自分に責任があったのではないと思えたとき、これまで自信が持てなかった自分に納得ができ、それからはどんな人ともうまくコミュニケーションを取れるようになりました

 

このように、自分に合ったストレスへの対応は、人それぞれ違います。そして過去の傷つきと向き合うことで、自分に合った方法を見つけられる以上に、過去の自分を認め、受け入れ、これからの人生を自分らしく生きるきっかけを得ることができます。

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