2000年代に入り、世界も日本も大きな変化をし続けています。ほんの5年前と比べても、私たちの身近にあるものや風景が劇的に変わっています。

 

見慣れた田んぼや森やなくなり、高層マンションやショッピングモールが立ち並びます。日本全国どこに行っても同じような風景で、同じものが手に入ります。安くて簡単に手に入れることができたため、私たちの生活は物であふれかえっています。

 

身近なくらしも同じです。洗濯機や冷蔵庫といった家電は、省エネや環境をうたったものが次々に開発され、短期間で交換した方が消費量を減らせると言われます。丁寧に手入れをして、長い間大切に物を使うという価値観も変わってきています。

 

劇的に変わる時代背景に伴って環境汚染がすすみ、私たちの健康にも影響が出ています。身体やこころのバランスを崩す人が増えている一方で、私たちの身体やこころの成長発達は、基本的には変わらない一面を持っています。

 

私たちが原則的に持ち合わせている変わらない一面と、急激に変わり続ける環境とのギャップが大きくあります。そこで私たちは、バランスを崩し、さまざまな病気や事件を引き起こしているとも言えます。

 

このような時代の中で、子どもを育てることは困難を伴います。情報があふれすぎていて、なにが正しいものかわかりにくくなっています。また生身の人間関係も少なくなり、小さなことを気軽に話せる相手もおらず、孤独におちいってしまいがちだからです。

 

 育てにくい子、ではなく、子どもを育てにくい時代
便利さや効率を求めてきた産業時代によって、子どもの発達の面だけから評価するようになりました。その発達も数字に表わして子どもを評価し、わかった気になってしまいます。

 

そのため、〇〇障害という診断や、IQの数字ばかりが気になり、常に他の家の子どもと比較をし、不安になると病院や療育の専門家に駆けつけます

 

しかし、子どもを理解するには、発達や数字の側面だけではありません。一人の人格を持った人間であるという認識を持って、育てることが必要です。

 

 あなたペースで子どもを育てる
今子育てをしている世代も、数字や発達で評価をされて育ってきました。そのため、子どもを数字で評価するだけでなく、親としての役割を果たしているかという点についても、周囲と比較をし、評価します。そして、子どもの評価=親としての評価といった誤った認識をしています。

 

少し立ち止まって考えてみましょう。仮に、あなたのお子さんが「〇〇障害」という診断を受けたとします。昨日まで見ていたお子さんと、今日見ているお子さんと、なにか違いはありますか。

 

そして、そのような診断が出たところで、あなたがこれまで果たしてきた親としての役割は変わりますか。障害という名前が付いている子どもは、ダメな子ですか。親であるあなたも、ダメな親でしょうか。

 

答えは、すべて「いいえ」です。人格は、診断名で語ることはできませんどのような診断名が付いても、あなたのお子さんには育ててきたあなたにしかわからない素晴らしい個性や一面があるはずです。その素晴らしい人格を育てたのは、あなたです

 

比較をせず、ゆっくりと、のんびりと、あなたペースで子どもとくらしましょう。もちろん、困ることもあるでしょう。しかし、すぐにインターネットで調べて答えを求めようとしたり、病院に駆け込んだりする必要はありません。

 

子どものことを一番知っているのは、親であるあなたです知識はなくても、目の前の子どもにどのようにかかわったらよいか、あなたの中で考え、試すことを繰り返すことが大切です。
 
そこにはインターネットや医学の知識にはない、「親のぬくもり」が存在しています。あなたが必死になって考え、あなたのやり方で接することが子どもの成長には欠かせません。

 

仮にそれが間違った方法であっても、一時的にマイナスの影響をもたらしたとしても、それも含めて、親子ともに成長できる絶好の機会です。ダメなことを排除するのではなく、長い目でつきあっていくことが、これからの子どもを育てるときに大切になってくる視点です。

 

そして社会全体が、子どもの育ちや親の在り方について、「こうあるべき」視点をなくし、多様であることを受けいれる視点を持てるように変化していくことも必要です。

 

スポンサードリンク



TOP 代表あいさつ お問い合わせ