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親子関係の溝〜子どもをコントロールする〜

「子どもは親の所有物ではない」とわかっていても、子どもには大きな期待をしますし、「親が望むような子どもに育ってほしい」と願います。

 

そして「子どもが大人になったら困らないように」、「大きくなって人の役に立つために」という親心で、小さなころから複数の習い事に通わせる人もいます。

 

子どもがそこに楽しみや魅力を感じ、自ら率先して取り組んでいれば親の願うところでしょう。

 

しかし、子どもが嫌悪感を抱いているにもかかわらず、「絶対に後で役に立つから」、「嫌なことを我慢することもたいせつな勉強」と言って、子どもが無理やりさせられていることがあります。

 

また、子どもが嫌悪感を訴えられない状況でも、無理にさせている場合も少なくありません。親が熱心になるのを見て、子どもが自分の気持ちを言い出せなくなっています。

 

特に、幼稚園や小学校低学年までの小さな子どもにとって、家から一歩踏み出せば未知の世界ばかりです。親は期待もありますが、内心は心配する気持ちもあります。心配する気持ちが先走り、転ばぬ先の杖になりすぎてしまう場合があります。

 

また、気づいたら子どもよりも親がのめり込んでいることもよくあります。子どもの主体性をたいせつにすることと、親の子どもへの期待とのバランスをとることはとても難しいです。

 

ここでは、日常の親子のやり取りを事例にあげ、子どもをコントロールしない子育てについて考えていくことにします。

 

 ある日の親子のやり取りから
ある朝、幼稚園に登園する前の親子のやり取りです。お母さんは子どもを送り届けたあと、パートに出かけます。8時に出なければ仕事に間に合わないため、毎朝、時間との戦いです。

 

子どもは、テレビを見ながらのんびりと朝ごはんを食べています。するとお母さんは、準備をしながら「早く!」、「もう8時になっちゃう」と何度も子どもに言います。

 

しかし、子どもは素知らぬ顔でのんびりと食べています。お母さんはたたみかけるように、さらに大きな声で、「早くしてよ!」、「仕事に遅れちゃうでしょ」と言いますが、効果はありません。そして、最終的には「置いていくよ!」と言い放ちます。
 
 親の都合や感情が出てしまう
お母さんの言葉かけは、子どもの意志やペースとは無関係です。また、子どもにとっては日々、聞き飽きている言葉を繰り返しているだけですから、動くわけはありません。

 

「朝の忙しい時間だからしかたない」と思うでしょう。たしかに仕事に遅れてはいけないため、焦る気持ちもよくわかります。

 

しかし、仕事に遅れるということがどれだけ重大なことかは、小さな子どもにはまだ理解できません。子どもに親の都合を押し付けても効果はなく、親がイライラするだけです。

 

子どもが動かないとイライラして声が大きく、語気が強くなります。このケースでもあるように、最終的には脅し文句まで飛び出してしまいます。このパターンが日常化されていると、親が子どもを無意識にコントロールしている可能性があります。

 

 子どもができる力を奪っている
子どもをコントロールすることが、なぜ良くないのかを考えていきましょう。

 

親の都合や感情で子どもを動かそうとするということは、親の勝手です。子どもの反応には、このケースのようにまったく効果がない場合と、親の感情を先読みして叱られないように動く場合があります。

 

効果がない場合、自分勝手な親を見て子どももそのように育ちます。叱られないように動く場合は、親にとっては助かりますが、親や周囲の顔色や感情をうかがいながら育つ子になります。

 

どちらも、本来子どもが持っている力を奪っています小さな子どもにも、一人ひとりに感情があります。そして、自分の頭で考え、決めて行動する力があります。親が感情や都合でコントロールすることで、その力は育たないどころか、怒りや無力感として抑え込まれます。

 

そのように育った子どもは、大人になると自分の感情や都合を優先させて人を動かそうとしたり、人の顔色ばかりうかがって自分の意見を言えなくなります。

 

それは、あなたが子どもに求めている姿でしょうか。普段のあなたの子どもへのかかわり方を見直してみてください。「コントロールしてしまっているな」と気づいた場合には、今すぐパターンを変えてみましょう。

 

子どもは、親がコントロールしなくても主体的に動く力を持っています。子育ては、まだ子どもが発揮できていない力を親が信じ、見守る勇気を持てるかどうかが試されます。

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