年齢の小さな子どもは、自分を守ってくれる存在がいなければ生きることができません。したがって、ミルクをあげたりおむつを替えたりしてくれる人は、子どもにとって特別な存在となります。

 

別の視点からとらえると、小さな子どもは良くも悪くも大人の管理下に置かれているということです。

 

例えば、赤ちゃんはおなかが空いたと感じると「オギャー」と泣きます。赤ちゃんを育てている親は、子どもがおなかが空いているのだと理解し、ミルクを与えます。

 

しかし、そのとき大人が別のことで忙しく、気持ちの余裕がなくイライラしている場合もあります。

 

すると、赤ちゃんのミルクは後回しにされたり、逆にイライラをぶつけられることもあります。ミルクを与えられても、笑顔や安らぎではなく、怒りや不満に満ちた雰囲気で事務作業のように与えられるかもしれません。

 

このように、小さな子どもの育ちは、身近にいる大人の状況に非常に左右されます。ミルクやおむつといったことだけでなく、親の体調不良や仕事上でのやむを得ない転居など、環境要因も大きく影響しています。

 

子どもはそれらを敏感にキャッチし、反応を起こします。今回は子どもが表現していることに対して、身近な大人はどのように受け止め、対応すればよいのかについて考えていきます。

 

 子どもが表すこころと身体のサイン
自分の面倒を見てくれる身近な大人(親)が、さまざまな理由によって、自分以外の物事にエネルギーを割かなければならないことが出てきたとき、子どもは敏感にそれを感じ取ります。

 

しかし、小さな子どもは自分の状態を言葉で説明し、伝えることができません。そのため、これまでと違う感覚をこころや身体で反応しています。

 

これまでと違うことが起こると、こころの中では不安や悲しみ、寂しさといった感情が沸き起こります。

 

同じ出来事でも、大人は「新しいことは嫌だなぁ」、「疲れるな」と言葉にすることができます。

 

しかし、子どもの場合は自分が主体的に選択した環境変化ではなく、状況を理解する力も弱いため、自分の身に何が起こっているかがよくわかりません漠然とした不安を感じるしかありません

 

そのような状態でも、ある程度はがんばることができます。しかし、親自身も大変さを抱えていて、子どものこころにまで目を向ける余裕がなかったりすると、頑張りは続かなくなります。

 

以下に、子どもが漠然とした不安を抱えたときに発する代表的なサインを挙げます。

 

・最近、赤ちゃん返りのような様子が見られる
・駄々をこねることが増えた
・親のそばにいたがる
・遊びが変わってきた
・眠りが浅い
・食事が進まない(あるいは、急に量が増えた)
・頭やおなかの痛みを訴えるが原因不明(病院を受診しても理由がない場合)
・「幼稚園や学校に行きたくない」と訴える
・親(特に母親)から離れることを異常に不安がる

 

このような様子が見られたら、子どもが「なにか違う」感じを抱いていたり、今までにない頑張りを続けているサインです。

 

「何があったの」、「言葉で言ってほしい」と求めることは、さらなるストレスにつながります。

 

 サインをキャッチしたら、親はどのように対応すればよいか
親がサインをキャッチしたら、子どもが求めることに無条件に応えてあげましょう

 

小さな子どもであれば抱きしめてあげましょう。親がそばにいてくれるという安心感が持てるまで、何度でもしてあげることが必要です。

 

そのような時間を通して、子どもなりに心に溜め込んだものを言葉にして吐き出すことがあります。

 

そのときは「そうだったんだね、そのときに気づいてあげられなくてごめんね」と、親自身に余裕がなかったことを謝り、子どもの気持ちを受け入れましょう。

 

また、子どもがなかなか言葉にしない場合もあります。

 

そのときは「寂しかったよね」、「頑張りすぎちゃったんだね」と気持ちを代弁することも大切です。そして「大丈夫だよ」と安心する言葉をかけてあげてください。

 

子どもが抱えている不安や悲しみを放置したままにしておくと、どんどんと膨れ上がり、気づいたときには親では対処できない問題になってしまうこともあります。

 

日ごろから親子のコミュニケーションを取り、子どもの言動を観察し、小さなサインをキャッチすることで、問題もエネルギーも最小限に抑えることができます。

 

 

 

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