親である前に「自分」であることを大切にしよう

少子化が進むと同時に「素晴らしい子どもを育てるために」、「子どもが賢く、自立した大人になるために」、年齢の小さなうちから、子育てや教育に熱心な親が増えてきています。早くから習い事や塾に通わせ、誕生日や七五三のお祝いを盛大に開く家庭も見られます。

 

一方で、毎日生きるために一日中働かなくてはならない親、シングルで子育てをしている親、親自身がなんらかの病気や障害を抱えている家庭の中には、十分に子どもに目が行き届いていない場合もあります。

 

どちらも、それぞれに事情があり、どちらが正しいか、どちらが良いかという判断を簡単に下すことはできません。それぞれの親が、迷いながらも「これがベスト」と信じ、子育てをしています。

 

子育てには正解がありません。また、子どもはペットとは違い、親がコントロールすることができないからこそ、迷い、悩むのが子育てです

 

しかし、「自分の子どもだけは苦しい思いをさせたくない」という思いが強く、「立派に子育てをしなくては」と、時に子どもの意思を無視して、親の一方的な思いを押し付けてしまうこともあります

 

親としての役割を果たすことばかりに集中し、気づけば自分という存在、自分の人生を横に置いていないでしょうか。ここでは、親である前に一人の人間であることを思い直してみます。

 

 これまでの親としての義務
私たちはこれまで「親は子どもをきちんと育てなくてはいけない」、「きちんとした子どもに育てて当たり前」という考えを伝えられてきました。

 

特に日本の女性は、良妻賢母という言葉があるように、その役割を社会から期待され、求められています。

 

母性という名の愛情をふりそそぎ、しっかりした子どもを育て、家を守るということが、子育ての正解だという価値観を教え込まれています

 

そのため、子どもに愛情を注げず、子どもが少しでも悪いことをすれば、親が痛烈に非難されてきました。

 

 親である前に、一人の人間である
子どもをきちんと育てることが親の役割であるという考え方は、親を苦しめます。もともと人には、親としての機能が備わっているわけではありません。子どもが産まれたから、役割として親になっているという、運命のようなものです。

 

親である前に、一人の人格を持った人間です。子どもと一緒にいることや子育てが面倒くさくなったり、イライラすることも、失敗することもあります。同じ出来事でも、人によって感じ方は千差万別です。

 

「社会から期待される役割の親にならなくてはいけない」という義務感で、本来の自分の感情や個性を殺してまで、親をする必要はありません。抑圧した心を放置しておくと、子どもへの憎しみに変わり、暴力という形で露呈します。

 

しかし子どもを産んだ以上は、親としての責任を果たさなくてはなりません。そのためには「自分がどのような性格傾向やライフスタイルを持った人間か」理解しておく必要があります。

 

主婦でも、会社員でも、パートタイマーといった働き方によっても、子どもとの向き合い方は違います。そして、性格が几帳面か、おおざっぱか、ということでも違います。

 

人には、得手不得手もあります。「私は子どもの遊びにつきあうのが苦手」、「縫い物が苦手」、「料理が苦手」など、それぞれあります。自分に合ったやり方、在り方で子どもと付き合うことが、ストレスを溜めずにできる秘訣です。

 

 自分の人生を大切にしよう
子育てをしている世代を見ていると、自分よりも子どもを優先している人が多いように見受けられます。

 

そこにも「子どもをしっかり育てなければならない」という義務感や、自分の不安を子どもに映して、子どもにのめりこむことで役割を見出している場合がほとんどです。

 

自分を押し殺して子どもを優先していると、いつしか「子どもの犠牲になっている」という思いに変わっていきます。子どもよりも、自分の人生を大切にしましょう。親がのびのびと、元気よく、快活にしていることが、子どもにも良い効果をもたらします。
 
子どもと過ごす時間が長ければ良い、というものでもありません。親が外でのびのびと、自分らしく生き、限られた時間の中でたっぷりと愛情を注いでいれば、子どもはそれを感じ取ります。

 

あなたらしさを見つけていきましょう。あなたらしさの中に、親であるあなたがいます。

 

あなたは今、どのような子育てをしていますか。親という役割にしばられて、苦しくなっていませんか。

 

自分の人生を歩めているかどうか、確かめてみても良いでしょう。

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